本文へジャンプ

株式会社
バキュロテクノロジーズ



研究所
〒761-0301
香川県高松市林町2217-16
FROM香川 一般研究室5c
株式会社バキュロテクノロジーズ
バキュロテック研究所

TEL:087-868-2265
FAX:087-887-1888


お問い合わせはメールでお願いいたします。
info@baculotech.com
(@は半角でお願いします)









株式会社バキュロテクノロジーズ

タンパク質発現サービス


昆虫細胞でのバキュロウイルス発現の可能性を迅速診断

 バキュロウイルス-昆虫発現系での外来タンパク質大量発現は、残念ながら全てのタンパク質で可能なわけではありません。通常、組換えウイルス作製に数週間(3週間以上)必要であるため、昆虫細胞での発現の有無の判定に時間がかかります。そこで組換えウイルスを用いない一過性発現系を導入することにより、お待たせする時間を大幅に短縮しました。

昆虫細胞でのタンパク質の発現の有効性の判定を迅速に行える一過性発現系は、ハイスループットの要です。


 1stステップで、昆虫細胞での発現の有効性が確認されたタンパク質は、2ndステップでバキュロウイルスでの大量発現に適したタンパク質と判断できます。


 これまで、
カイコ系2ndステップ野蚕系はそれぞれ個別の発現系でしたが、このたび技術改良により、カイコ発現系野蚕発現系を同時にお試しいただけるようになりました。目的遺伝子により、カイコまたは野蚕発現系をお選びいただけるようになり、より発現系の選択肢が広がりました。それが2ndステップシステムから進化したシステムです。

システムで有効性が確認された遺伝子は、カイコ&野蚕バキュロウイルス発現用トランスファーベクターへ導入し、組換えウイルスを作製します。カイコおよび野蚕バキュロウイルス発現系は、日本で実用化された(JAPAN Thechnology)バキュロウイルス発現システム(Bevs)です。カイコや野蚕の培養細胞は、ヤガ(夜蛾:Sf細胞)由来培養細胞系に比べ、サイズも大きく膜が頑丈なため、膜タンパク質の発現に有利です。ヤガバキュロウイルス(AcNPV-Sf細胞)系での発現にご満足されていない膜タンパク質の発現に、ぜひご利用ください。野蚕培養細胞はカイコ培養細胞よりもさらに大型の昆虫細胞です。

 カイコ培養細胞を用いて組換えウイルスを作製し、約3週間後に目的タンパク質の発現確認できます。高効率組換えウイルスDNA使用により、ほぼ100%の組換え効率のため、組換えウイルスのクローニングが容易になりました。

 培養細胞およびカイコ生体(幼虫、蛹)、野蚕(蛹)を用いて、組換えタンパク質の大量発現も行えます。(オプション)





ver.2.0  

カイコ細胞一過性発現系

特長

短期間で発現確認

システムは、まず1stステップとしてウイルスを使用しない一過性発現系を用いて専用カイコ培養細胞(無血清)にトランスフェクション後、48時間後に回収してタンパク質の発現確認を行います。バキュロウイルス発現系では、組換えウイルス作製に数週間が必要になりますが、カイコのA3アクチンプロモーターをバキュロウイルスのHR5エンハンサーで増強した一過性発現系ですので、短期間での発現解析が可能となりました。A3アクチンプロモーター単独の場合に比べ、HR5エンハンサーにより増強されたEGFPでは、蛍光強度で約50倍の増加が確認されています。

システムver.2.0では、発現ベクターへの導入を迅速確実とするための制限酵素を用いないシームレスクローニング法の導入により、時間短縮とコストダウンを実現しました。よりご利用し易くなった昆虫細胞系発現システムをご活用ください。
 シームレスクローニング法は、お使いのプラスミドベクターや目的遺伝子の制限酵素サイトにまったく依存しません。両末端の特別な15bp程度の配列を持つプライマーを用いたPCR産物をお送りいただくだけです。


サービス内容

1stステップ
一過性発現系を用いた組換えタンパク質発現

一過性発現トランスファープラスミドの作製(バキュロテック専用ベクター使用)

 シームレスクローニング法により、目的遺伝子を挿入した一過性発現トランスファープラスミドを作製します。

 各種タグ付きベクターもご用意しております。お問い合わせください。(オプション)

 プライマー合成からPCR産物調整もお任せください。(オプション)


一過性発現細胞の作製
 過性発現トランスファープラスミドを無血清カイコ培養細胞にトランスフェクションします。

 48時間後に回収したカイコ培養細胞(上清及び細胞)をお客様にお送りし、目的タンパク質の発現や分泌の可否をウェスタンブロット解析等にて、ご評価をお願いします。

[特記事項]

●目的遺伝子の塩基配列等の情報をご提供ください。

●弊社デザインのプライマー(30bp~)を合成していただき、PCR産物(25μg以上:濃度0.2μg/μl以上)をお送りください。ver.2.0


目的タンパク質の発現が確認できない場合もございます。

目的タンパク質の発現量・活性の有無等の補償は含まれません。

 ※バキュロテック専用一過性発現ベクターのご提供・販売は行っておりません。




2ndステップ
ver.3.0  

ver.3.0組換えバキュロウイルス発現系

ver.3.0組換えトランスファープラスミドの作製(バキュロテック専用ベクター使用)  

 目的遺伝子を挿入したバキュロウイルス発現組換えトランスファープラスミドを作製します。(一過性発現トランスファープラスミド作製と同時進行しますので、お待たせしません)

  ver.3.0では、発現プロモーターをポリヘドリン(多角体)とカイコアクチンを選択することが出来きるようになりました。ポリヘドリンプロモーターで発現させた場合、発現が強力すぎて抗体等の認識が低下する場合があります。カイコアクチンプロモーターは一過性発現プラスミドをバキュロウイルスに導入します。

 各種タグの付加なども承りますので、お問い合わせください。(オプション)


 昆虫細胞系での発現が確認されている遺伝子の場合、バキュロウイルス発現()のみも承ります。お問い合わせください。

お客様作製のトランスファープラスミドを用いての組換えバキュロウイルス作製
 ご相談ください。(カイコバキュロウイルス用トランスファーベクターに限ります)
 ※バキュロテック専用ベクターのご提供・販売は行っておりません。



組換えバキュロウイルスの作製(バキュロテック専用高効率組換えウイルスDNA使用)


 組換えバキュロウイルスを作製します。得られた初代組換えウイルスまたは純化した組換えバキュロウイルスをカイコ培養細胞にて増殖させ、高力価ウイルス液を調製します。

 高力価ウイルス液を感染させ、約72時間後に回収したカイコおよび野蚕培養細胞(培養液各4ml分)をお客様にお送りし、目的タンパク質の発現や分泌の可否をウェスタンブロット解析等にて、ご評価をお願いします。(野蚕培養細胞は無血清培地使用)




組換えバキュロウイルスの評価

 目的タンパク質の発現が良好な発現系をを選択していただき、スモールスケールでの発現を行います。


[特記事項]

目的タンパク質の発現が確認できない場合もございます。

目的タンパク質の発現量・活性の有無等の補償は含まれません。



昆虫(カイコまたは野蚕)培養細胞を用いたタンパク質の発現

スモールスケールでの目的タンパク質の発現
培養細胞(カイコまたは野蚕培養細胞)

 組換えウイルスストック(ご契約期間内は保存)をカイコまたは野蚕培養細胞に感染させ、お客様の利用目的に合った条件を検討していただくために、培養液50mlのスモールスケールでの感染カイコまたは野蚕培養細胞(沈殿細胞または遠心培養上清)をご提供します。


※培養細胞ではなく昆虫生体(カイコまたは野蚕)での発現もお選びいただけます。


スモールスケールでの目的タンパク質の発現
昆虫生体(カイコまたは野蚕生体)

 組換えウイルスストック(ご契約期間内は保存)をカイコ幼虫または蛹に感染させ、お客様の利用目的にあった条件を検討していただくために、10匹の幼虫または蛹感染カイコ(細胞または体液)、3匹の野蚕蛹(細胞)をご提供します。





[特記事項]

●培養細胞よりも昆虫生体(幼虫、蛹)の方が、発現量が多い場合があります。

●細胞内タンパク質の場合、基本的には蛹での発現になります。

●分泌タンパク質の場合、体液が多い幼虫での発現量が多い場合があります。

●昆虫生体を用いた発現の場合、夾雑タンパク質が多いためタグ付き発現をお勧めします。





追加 ラージスケールでの目的タンパク質の発現(カイコまたは野蚕培養細胞)オプション

 カイコまたは野蚕培養細胞をラージスケール(培養液100ml単位)で培養し、組換えバキュロウイルスを感染させて目的タンパク質を発現し、ご提供します。





昆虫(カイコまたは野蚕)を用いた組換えタンパク質の発現

昆虫生体での目的タンパク質の発現(カイコ幼虫又は蛹、野蚕蛹)オプション

 組換えウイルスストック(ご契約期間内は保存)をカイコ幼虫または蛹(発現比較のため幼虫と蛹両方も可)に感染させ、お客様の利用目的にあった条件を検討していただくために、30匹単位での感染カイコ(細胞または体液)、5匹単位の野蚕蛹(細胞)をご提供します。





[特記事項]

●培養細胞よりも昆虫生体(幼虫、蛹)の方が、発現量が多い場合があります。

●分泌タンパク質の場合、幼虫での発現量が多い場合があります。

●昆虫生体を用いた発現の場合、夾雑タンパク質が多いためタグ付き発現をお勧めします。





価格、納期





















































資料提供:山口大学小林淳教授

































































































カイコの蛹

©2011 Baculotechnologies Co.,Ltd.